- 原木の買い付け
- 原木市場には、県内・近隣県の材木が集まります。そこで、で材木の買い付けをします。
木の見方というのがあるのですが、ここが難しいところです。
中が見えない材木の内側を、外皮や枝打ちの後などから推察します。
風や光・生育した斜面の向きなど、外皮からわかる情報は多くあります。
それを総合して、目的に合ったものを選ぶようにしています。
- 製材
- 買い付けた原木を製材所に搬入します。そこで、丸太を引きます。
丸太とは原木のこと。引くとは、丸太を木の繊維に沿って縦に切ることを言います。
この時に大事なのが、用途や木の癖に合わせた製材です。
木の曲がりを無視して引いてしまうと、割れや歪みの原因になります。
- 天日干し乾燥
- 木材の乾燥方法には大きく分けて、人工乾燥(高温式・高周波式など)と天然乾燥(天日干しなど)の2種類があります。
人工乾燥は、乾燥機や巨大な電子レンジのような機械を使い、木の細胞壁を破壊して水分を蒸発させます。
短時で乾燥でき歪みが少なく均一な製品になるというメリットがあります。
デメリットは、木が死んでしまうこと。
材木としては使いやすいですが、もともと持っている木の香りや艶は失われます。
一方、天日干しは日光や風の力を借りて乾燥させます。
メリットは、木の細胞を破壊することなくゆっくりと水分をぬくので、香りや柔らかな質感を感じることができますし、
木材としての寿命が長くなるといわれています。
当然ですが、伝統的な建造物(例えば法隆寺や姫路城など)の構造材は、すべて天日干しの材木で作られています。
デメリットは、乾燥に時間がかかること。
適切な水分量になるまでに、太い材料だと1年以上もかかる場合があります。
日本に流通している材木のほとんどが人工乾燥によるものです。
私たちが天日干しの天然乾燥にこだわるのは、木の香りと艶、何より柔らかな肌ざわりを大切にし、最良のものを提供したいと考えているからです。
- 墨付け・刻み(きざみ)
- 新築の場合、構造材(家の土台や柱・梁など骨組みになる材料)をどのように組み合わせるか図面(図板)を書きます。木と木を組むところ⦅接手(つぎて)・仕口(しくち)⦆に記号を記入していきます。記号には法則があり、職人が位置・方向を把握できるようになっています。図面に書いた記号を、製材した材木に記入していきます。この時使うのが墨壺です。竹で作った筆(隅差)を使って書きます。この作業を墨付けと言います。
そして、接手・仕口を木が組めるように形成する作業が、きざみです。こだわりの材木を使って生きた家をつくりたいと考えているので、今でも「きざみ」をしています。大きな材料をぜいたくに使って、安心な家づくりを目指しています。
- 基礎工事
- コンクリートと鉄筋を組み合わせて、強固な土台をつくります。
- 上棟(むねあげ)
- 準備した構造材を、組み上げるのが上棟(むねあげ)です。組み上げる順番に並べた材料を、一日で立ち上げます。職人は、この日がいちばん緊張します。
構造が立ちあがったら屋根板を張り防水処理をします。これを屋根じまいといい、一日で、ここまでが出来上がります。
一日で骨組みが出来上がる様子は、圧巻です。
- 瓦工事
- 造作材料加工・造作
- 造作(ぞうさく)は、家の壁や間仕切り、建具の枠を作ったりする作業を総合して使う言葉です。
大きな機械(加工機)などを使い、天日干しした材木から下地材や仕上げ材などを作っています。加工機は、切る削るだけでなく、溝を掘ったり、建具の接手や仕口を作ったり、多くの種類があります。それを駆使して、目的ごとに違う仕上げを行っています。
- 内装・設備・外構工事など
- お客様からご依頼をいただいたのち、細かな打ち合わせを繰り返して、仕様を決めお見積りを行います。 それに合わせ、クロス工事や電気・水道・外壁塗装・左官や外回りなど、完成に向けて関連業者が工事に入ります。
- 新築美装(清掃)
- 最終的なチェックと清掃作業を行います。
- 完成引き渡し
- 玄関・勝手口のカギを引き渡し、完成引き渡しとなります。
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